薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
2012/11/19
薬剤師向け副作用シグナルを検出するスマホ用アプリ
薬剤師が患者から聞きとった症状を入力することで副作用を注意喚起するスマホ用アプリを、日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)、山口大学医学部附属病院薬剤部、ウェブサービス会社のプラスアールが共同で開発した。アプリ名は「副作用シグナルCHECKER」。11月16日から薬剤師など医療関係者向けに無償提供を始めた。iPhone、Androidとも対応。
患者の自覚症状を「皮膚の症状」「目の症状」など8項目に分類して問う形式で、確認結果は、CSVファイルにより電子メールで送信することができ、何らかの副作用の注意喚起が検出された場合には薬局と病院との間で情報共有することも可能。
山口大学医学部附属病院では11年4月から運用し、12カ月間で報告を受けた副作用のアラートが1188件、うち処方医に連絡を行ったのは93件。
実際に薬局や病院などの現場で、患者から聞き取った情報をスマートフォンに入力してチェックする光景というのは想像できないものの、既に山口大学医学部附属病院では1年間で1,000件を超すアラートが出たということであり、それを大きく上回る入力が行われていることから、根付けば役に立つアプリと言えるのかもしれない。
近年、医薬品の数は増える一方で、患者側の知識や、医療過誤に対する目も厳しくなりつつあり、こうしたソフトウェアが現場をサポートするというのは必然の流れか。
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