薬剤師は景気の好不調の波を受けにくい人気の業種です。しかし、人生の多くの時間を費やすわけですから、やはり、よりよい処遇・よりよい人間関係・よりよい職場環境を求めたいものです。一度しかない人生です。ユーザーのみなさまが、ぜひ素敵な仕事・職場にめぐり合えることを祈っております。
2013/1/23
医薬品のネット販売解禁 賛否両論
風邪薬や頭痛薬、生理痛薬などの一般用医薬品=大衆薬のネット販売が、1月11日の最高裁判決により解禁となった。消費者の多くはその利便性を歓迎しているものと思われるが、薬剤師会や薬品販売業者はネット販売では安全を確保するのが難しいと反対している。
このネット販売の是非については色々な論点があると思われるが、省令で一律禁止した厚生労働省のやり方は論外だとしても、まずはネット販売が本当に危険なのか、公正なデータを用いた検証が必要である。こと大衆薬に限って言えばおそらくネット販売がことさら危険だというデータは出てこないと思われるがどうだろうか。
またその裏側で、薬局やドラッグストアで薬剤師の面前で買うことが本当に安全であり、薬害等の防止につながっているのかも併せて検証が必要である。ことドラッグストアなどで大衆薬を購入する際、薬剤師のチェックが効いているかと聞かれれば残念ながらその自信はない。
医薬品のネット販売解禁は、インターネットでの大衆薬購入が本当に危険なのかどうか、という疑問に加え、有人店舗での購入が本当に安全なのか、という問題もあぶりだしていると言えそうである。
いずれにしても患者・薬剤師双方にとって意味のあるルール作りを期待したい。
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